Question
A-B間のTransactionとC-D間のTransactionを並行処理することによってパフォーマンス向上するとのことですが、Notaryがボトルネックになることはないでしょうか?
Answer
NotaryはすべてのNodeからTransaction検証要求を受信しますが、二重使用の防止のためシリアライズに処理されます。
しかし、Nodeから受信するデータは固定長の小さいハッシュ値のため、DatabaseへのI/Oも短い時間で行われます。
また、幾つかのユースケースでは複数のNotaryにシャーディングすることで、ボトルネック化回避を期待できます。
このようにNotaryがボトルネックになるケースは稀で、むしろNode側での署名処理やNode間通信のBandwidthがボトルネックになる場合が多いです。
これらはアプリケーション設計時やシステム構築時に慎重に検討する必要があります。
※NotaryにTransactionの検証を要求する設定も可能です(Validating Notary)。こちらはノード間の取引をNotaryに開示するため、Notaryの検証速度や取引のプライバシーとトレードオフです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
Corda データモデルの特徴(続き) ~インターオペラビリティ、スケーラビリティ~
Created by: Taira Nakamura
Last edited by: Kazuto Tateyama
Updated: 2020/09/02