Corda Web IDEとは
Corda Web IDE は、設定なしでいつでもブラウザからCorDappsを作ることができるサンドボックスです。これは現在、Cordaの依存関係やサンプルプロジェクトがプリロードされたVisual Studio codeをドッカー化したものになっています。
Cordaで開発を行う初心者が、スムーズにCordaのことについて学習したり、何かに手を出したりしたい場合でも、ベテラン開発者が、顧客やチームに向かって PoCのデモをしたい場合でも、 ide.corda.net を使うことで、Corda上でブロックチェーンアプリケーションを学習、作成、テストするための優れた体験を得られます。
メリット
- フル機能のVisual Studio Code IDEにアクセスすることができ、CorDappsを開発するために必要なすべての機能はすでに設定済みの状態になっています。
- 個人のIDEインスタンスをクラウド上で実行することで、お持ちのデバイスの処理能力超えた処理ができるようになります。
- 外出先でも開発ができます。ブラウザの IDE セッションは永続的に保存されます。固有の URL プレフィックスを使用することで、場所やデバイスを問わず作業ができます。
特記事項
- 14日間操作しないまま時間が経過すると、個々のコード化されたセッションの有効期限が切れます。14日間操作しないことが予想される場合は、必ずコードを保存してください。
- ユニークな 6 文字のセッション ID を他の人と共有すると、他の人からも該当プロジェクトにアクセスできるようになります。
Corda 用 Web IDE の使い方
1. プロジェクトを開く (File/Open) - すぐに始められるように、いくつかのスターターテンプレートが付属されています。
- bootcamp-cordapp (default) - bootcampは「hello-world」タイプのプロジェクトで、台帳上でトークンを作成して発行することができます。これを使って、入門webinarに参加することができます。
- cordapp-template-java - 設定ファイルと基本的な依存関係を設定してゼロから始めるためのテンプレート。Kotlinのテンプレートもあります。
- samples/x - ビルドしたり探索したりできるサンプルプロジェクトを揃えています (プロジェクトのサブフォルダの一つを開いてください)。
2. プリインストールされている VSCode Corda Extension を利用してください。これには開発のための豊富なコマンドと機能があります。
- 有効な build.gradle のプロジェクトディレクトリ内にある場合、ステータスバーの左下に Corda-Project が表示されます。
- Ctrl+Shift+P (OSX では Cmd+Shift+P) を押すと、コマンドパレットと呼ばれるものが開きます。「Corda」と入力すると、Corda で使用できるコマンド/アクションのリストが表示されます。(Assemble, build, deploy nodes, run nodes, stop nodes, and node explorer; などがあります)
- State/Contract/Flow クラスの作成が終わったら、ノードをデプロイして実行し、Corda Show Node Explorer を起動します。これにより、視覚的な形でトランザクションの結果を見ることができます。
概要や API リファレンスについては、公式の Corda Docs を参照してください。
ヘルプが必要な場合や、チャットしたい場合、slack.corda.net の slack チャンネルに参加してください。日本語チャンネル「Japanese」もあります。